どんな仕事にも、大なり小なりストレスはつきものです。
それは、ITエンジニアにとっても例外ではありません。
むしろ、ある種のストレスについては他の仕事と比べても高いとも言えます。
まず、ITエンジニアには技術的な不安が常に付きまといます。
科学技術が文字通り日に日に向上していく現代において、ITエンジニアはそれらの技術を一般に普及していく立場の人間であるため、新しい技術を誰よりも早く理解していく必要があります。
さらに、次から次へと技術開発が進んでいく以上、その習得に終わりはありません。
一度学んだ技術はもちろん以降にも活かされるものですが、それ一本では安心できないというのが大きな不安になってしまいます。
あるいは、自分が必死に習得した技術も、仕事や企業によっては満足に活かされないこともあります。
自分の頑張りが将来の役に立っていないと感じるのは、仕事をするうえで大きなストレスになるでしょう。
また、IT企業にはベンチャー企業も多く、終身雇用が確実ではない不安もあります。
人によってはフリーランスを選択する者もいますが、それも同様に、仕事が安定するかどうかの保証はありません。
ITエンジニアが今の日本にとって貴重な人材であるのは確かですが、それだけで自分の人生が保証されるわけではないのです。
これらの悩みは、SNSで多くの情報にさらされたり、上手くいっている他人と比較したりすることでさらに膨らんでしまいます。
まずは自分と他人は良くも悪くも違うことを比較し、今の自分がやりたいことや将来を具体的に想像し、それに向けてできることを一つ一つこなすことから始めましょう。