IT業界の変化は激しく、ITエンジニアの仕事の需要については、専門家の間でも意見が分かれているようです。
現状のITエンジニアの需要ですが、ある調査分析によると、9割以上のIT企業で人材が不足していると回答しています。
このことからわかる通り、ITエンジニアをはじめとするITエンジニアの需要は依然として高いようです。
そして、同じくIT企業向けの調査によると、2030年にはITに関連した人材が大幅に不足する見込みであると答える企業が多く、ITエンジニアのニーズは将来的にも高いと考えられます。
一方で、ITエンジニアであれば将来が安泰、というわけでもないようです。
業種や職種によって需要の度合いは異なるとされていますが、特に不足が懸念されているのが、最先端の技術である人工知能や、モノとインターネットをつなぐ技術であるIoT分野のITエンジニアです。
例えば、人工知能の分野では、ビッグデータを活用したシステムづくりが必要となるため、データ分析能力や人工知能の導入に積極的な医療や自動車、金融業界などのニーズを理解しておく必要があります。
また、IoT分野では、実際にIoTを実装した商品をイメージして企画や提案を行う能力が必要です。
加えて、需要が高く将来性を期待できるのが、情報セキュリティの分野です。
セキュリティの甘いシステムを運用し続けると、企業の信用にも関わることは、様々なニュースを見ても明らかです。
そのため、企業側でもセキュリティ人材の育成が大切だとして取り組みを進めており、高い専門性を持つ情報セキュリティエンジニアを重視する傾向が強まっています。